大井川 信濃俣河内

2011年8月16日(火)〜18日(木)
L:酒屋、川村、池田T(記)



大井川の支流では大きな沢である信濃俣河内。
来年の赤石沢の前哨戦と位置付けて臨んだものの装備のトラブルで敗退してしまった。
一方、岩魚の釣果には恵まれ、沢の恵みを享受することが出来た。

8/16(火) 晴れ
  畑薙第一ダム7:15〜中俣沢の分岐12:30(途中の釣り時間含む)


畑薙第一ダムに車を停めて、信濃俣の右岸林道に入る。林道はすぐに荒れてくるので本格4WD以外は入らないほうが無難。
例え入ったとしても奥は崩壊しているので車で進めるのは2km程度である。

我々は3人とも信濃俣河内は今回が初めて。危険な崩壊箇所をいくつか突破していったが、 約4km進んだ所でギブアップ。降り易そうな沢を下った。




信濃俣河内の広い河原に降り立つ。河原歩きは1時間以上続いた。

途中で約10人の釣り人とすれ違う。皆、日帰りもしくは下山日のようであった。




西俣沢との出合。
写真には写っていないが、広くて大きな堆積台地がある。タープを張って幕営地とした。

設営後は本流・西俣沢・小沢に分かれて岩魚釣りにトライ。3人分の夕食には十分な数が釣れた。

実はここに着いた時点で池田の渓流シューズ(2006年購入)の靴底が剥がれ始めていることが発覚。
家を出る前の点検では全く気付かなかった。




焚き火を囲んでの宴会。

これをやらないと泊まりで沢に来た意味が無いと言っても良い。
今回は岩魚も釣れていたのでさらに満足。



8/17(水) 晴れ
  幕営地7:00〜第一ゴルジュ−前日と同じ幕営地10:00


翌日、池田の沢靴に不安があったものの、幕営地を撤収して遡行開始。
写真は第一ゴルジュあたり。

ゴルジュは突破したものの靴底の剥がれはどんどん進行していく。
この先の長い行程を考えると、途中で完全に剥がれるのは必定と思われたので撤退を決定。
昨日の幕営地に戻って、タープやかまどを再び設営し、釣り三昧にあけくれることに。



今日も本流・西俣沢・小沢に分かれて釣り開始。
すると酒屋が本流にて尺イワナをゲット。本人にとって始めての尺級だそうで大喜びしていた。

写真の上は「ヤマトイワナ」
下が34cmの「ニッコウイワナ」
ニッコウイワナは本来はこの沢にはいないはずの種類らしい。




刺身になった尺イワナ。
味・食感がアジの刺身と似ている。とても美味かった。

他にもイワナ汁、ムニエル、モツ(胃袋)焼きなどを楽しんだ。
三枚におろしたイワナの真ん中は焚き火に吊るして燻製にした。
非常に豊かなメニューであった。




幕営地の様子。

非常に快適であった。
酒が不足気味だったのが悔やまれた。



8/18(木) 晴れ
  幕営地7:20〜畑薙第一ダム12:15


3日目は撤収して畑薙第一ダムに戻るのみ。
右岸林道の崩壊箇所は通りたくなかったので、釣り師が利用するルートを探した。
すると吊橋の300mぐらい手前の左岸に上陸しやすそうな岸辺を発見。
トラバース気味に登っていくと、やがて作業道を見つけた。
そのうちに吊橋に出た。この吊橋はあまりメンテされていないようで、 真ん中あたりが東側に傾いているという非常に怖い橋である。

橋を渡って急な斜面を登ると右岸林道に出る。
そこからは特に危険箇所も無く歩ける。

遡行が出来なかったのは残念だが、釣りは十分楽しむことが出来た山行であった。





以上。