スキーが使えそうな近場のルートとして、恵那山の広河原ルートを選んだ。
結果、スキーはラッセルの道具として役立ったが、滑りのほうは自分の技術が未熟なこともあって、
楽しむには至らなかった。
この時期の恵那山を日帰りで登るのはかなり厳しい。
アプローチの道路は戸沢集落から先は除雪されていない。最奥の民家の前に車を停めるのは気が引けるので、
数百m戻って、広い道路の路肩に車を停めた。そこからスキーを履いて歩き始める。
雪が積もった道路には溝状のトレースが登山口まで続いていた。スキーも入っているようだ。
緩い登りの約4kmを1時間20分かけて歩いた。
登山口には登山届けのポストあり。本谷川にかかる丸木橋を渡って登山道に入る。
溝状のトレースがあったのでルートは明瞭だったが、斜度が急すぎてスキーで登るのは困難。
数百m進んだ所でスキーは脱いでザック取り付けた。
標高1500mあたりで斜度が緩むのでスキーを再び履く。やがてトレースは途切れがちになった。
スキーを履いていれば雪に潜るのは最大でも膝程度。ツボ足だと深いところでは腰ぐらいまで潜ってしまう。
標高1700mあたりから尾根上は樹林が開けるのだが、一部では雪庇が形成されており注意が必要。
下りにおいても思い切った滑りは出来なかった。
13時になったら引き返すと決め、標高2150m付近で時間切れとなる。
山頂はもうすぐと思われたが、シールを取り去って滑降にかかる。
登山口まで一気に滑降と行きたい所ではあるが、若干の登り返しがあったり
(うまくトラバースすれば良いのだろうけど・・)、樹林が密だったり、
雪庇が怖かったりして、結構時間がかかってしまった。
標高1500m以下のスキーを背負って登った所は、やはりスキーを背負って下った。
登山口に着いて再びスキーを履き、緩い下りの未除雪道路を滑って車に戻る。
これは楽で早かった。
未除雪道路には溝状のトレースがあったが結局、誰にも会わなかった。
雪に埋もれかけた登山口の標識。
標高1700mあたりの開けたところ。山頂はまだ見えていない。
<タイム>阿智村 戸沢集落6:20−広河原登山口7:40−2071m分岐点12:19−山頂手前13:05−2071m分岐点13:29−広河原登山口15:45〜15:55−戸沢集落16:35
以上