12/30(金)晴れ
久しぶりの朝出発。いつもと違い、山奥の景色を見ながらだんだんと登山口に向かっていくのも、気持ちの高揚感とゆとり感がはぐくまれ楽しい。
相変わらず4時間という長い林道歩きだが、雪が少ないため凍結した箇所もほとんどなく、気を使わずに歩ける。
今回は8人という大所帯で、長い道のりも誰かれと話をしたりして、いつもよりは飽きることなく過ごすことができよかった。
長ーい林道歩き
12/31(土)晴れ
椹島(7:20)−赤石小屋(14:30)
幅広い年代層の参加者のため、全員登頂を目指してスローペースで登る。
雪は赤石小屋近くなって、ようやく満足に雪から水を作れるくらいに増し、ひやひやした。
たんたんとした樹林帯の登りが長く続き、南アルプスの懐の深さに山の重みを感じる。
ここまで誰にも会わなかったが、避難小屋は開放されていて数人の登山者は利用していた。
私たちは上の段の赤石小屋の前で、ジャンボテントを設営。さすがに8人は狭いが、暖かさはあった。
赤石小屋前から、赤石岳と新人大竹さん 聖東尾根
1/1(日)晴れのち雪
赤石小屋(8:30)−富士見平(9:25)、ルート偵察(11:00−14:00)
無理をせず、本日は富士見平まで。目の前に迫る赤石岳、その左奥に聖岳、雲の向こうに富士山と最高のロケーションだ。
さすがに雪もひざ近くまで増え、雪山登山らしくなる。
テントサイトは、トップよりわずか赤石小屋よりに戻った、風を避けられる樹林の中。
景色は無いが、この判断で夜半より崩れた天候の影響を受けず快適だった。
テント設営後、水つくりの3人を残し明日のルート偵察に出発。
らくだの背は雪が少なくかえってハイ松など露出し歩きにくい。
南斜面をトラバースしている夏道が使え、沢に向かう前に支尾根にラッセルして乗り上げ、らくだの背はパスすることにする。
富士見平から絶景の赤石岳、右に小赤石岳
1/2(月)雪
富士見平(8:10)−らくだの背上部のコル手前(11:30)−富士見平(14:00)
悪天のため起床時間を1時間遅らせる。その後強風も収まってきたためフル装備で行動開始、
予定どおり支尾根に乗り上げる。しかし回復傾向にあるとふんだ天候も再び悪化し、雪を巻き上げた強風が体を痛めつける。
小赤石岳に登り始めるコルの手前の肩にて撤退を決定。新人はアルプスでの雪山の厳しさを垣間見たのは収穫ではないか。
この夜の酒盛りが、大いに盛り上がったのは容易に想像つくでしょう。
撤退! 楽しいテント生活、雪から水を作ります
1/3(火)晴れ
富士見平(7:10)−椹島(10:30)
アタック日だけが悪天候とついていなかったが、長い山行日数いろんな経験を積むことができ、会企画山行として充実したものだった。
再び晴れた富士見平にて思い思いに写真を撮り、またいつかやってくるぞと胸にきざみ、快調に山を下った。
やはり林道は凍結も無く、新人に”恐怖の林道歩き”を味わってもらえなかったことは残念だった。
富士見平のテントサイト 富士見平にて記念写真、バックは赤石岳
以上磯部s記 (写真提供、大竹、磯部s)