雪山初級ルートということで募集をかけたところ、8名参加となりわいわい楽しく行ってきました。 前夜発、3時間弱で登山口近くの藤原簡易パーキング着。 国道南側に隣接するトイレ有り、三畳ほどのたたみ敷きの休憩スペースを 含む立派な建物もある大きな駐車場だ。 ジャンボ1張り8名駐車場で雑魚寝するものの、少々狭く夜中に福嶋さんが畳の上に移動する。 今日の行程は、技術的には問題ないが行動距離は長いため、5時起床日の出とともに出発となる。 鈴鹿の山域は、日帰りコースとして関西登山者には絶大な人気があるため、登山道ははっきりしている。 雪のない沢道を登りつめると支尾根に到達し、ゆったりと高度をあげていく。 ときどき視界がひらけ、鈴鹿特有の開放感ある景色、光る伊勢湾・白い伊吹山が気持ちいい。 やがて雪景色と移り変わるが、その状態は数日前のポカポカ陽気で水分をたっぷり含み、 積雪量もだいぶ減ったようだ。白瀬峠に向け雪の斜面をやや上向きにトラバースしていく。 やがて峠に立つが、そこから真の谷に向け200m近く急降下しそこから300m強の直登が待っている。 本日の核心だ。かかとを雪面に突き刺し、快調に下る。谷底からの急斜面は ラッセルの予想もむなしく?湿雪のため足首までしか沈まず、気持ちよくキックステップが効く。 ばらばらとなったが、苦労して登りついたところが美しい雪の世界”テーブルランド” すなわち御池岳頂上を含む広大な雪の台地である。 うねる雪原、点在する木々につく樹氷が幻想の世界を創り出している。 そんな気持ちの良い世界の中を、緩やかにアップダウンをくりかえしてやがて頂上に着く。 明瞭なピークではなく展望も無い。 しかしこの山行は、まさしくその行程に醍醐味があるのだ。 いつかこの雪原で泊まることができたら、きっと幸せな夜になるだろうなあと夢見ながら そそくさと下りはじめる。 予定はピストンであったが、真の谷への急降下と登り返しが負担になりそうだったため カタクリ峠経由で白瀬峠を目指す。この山域は地形的には複雑で、下りには慎重さが必要だ。 トレースがあってもどこへ向かっていくのか地形図で確認しながらルートを選択していく。 要所には道標があり安心だ。 ワカン、アイゼンは最後まで使うことなく、快適な雪道だった。 20人前後の登山者に会っただろうか、それぞれの想いとトレースが雪面に残っていた。 下山後、いなべ市の阿下喜温泉、あじさいの里で疲れを癒し浜松へ向かった。 藤原町山口浄水場登山口駐車場 6:40 白瀬峠 9:40 真の谷 10:10 テーブルランド 11:45 御池岳 12:40 駐車場 16:20 以上