鈴鹿 御池岳

2010年2月14日 L磯部、福嶋、和利、萩田、松野、石田、TSURU、他1名


雪山初級ルートということで募集をかけたところ、8名参加となりわいわい楽しく行ってきました。

前夜発、3時間弱で登山口近くの藤原簡易パーキング着。
国道南側に隣接するトイレ有り、三畳ほどのたたみ敷きの休憩スペースを
含む立派な建物もある大きな駐車場だ。
ジャンボ1張り8名駐車場で雑魚寝するものの、少々狭く夜中に福嶋さんが畳の上に移動する。

今日の行程は、技術的には問題ないが行動距離は長いため、5時起床日の出とともに出発となる。
鈴鹿の山域は、日帰りコースとして関西登山者には絶大な人気があるため、登山道ははっきりしている。
雪のない沢道を登りつめると支尾根に到達し、ゆったりと高度をあげていく。
ときどき視界がひらけ、鈴鹿特有の開放感ある景色、光る伊勢湾・白い伊吹山が気持ちいい。

やがて雪景色と移り変わるが、その状態は数日前のポカポカ陽気で水分をたっぷり含み、
積雪量もだいぶ減ったようだ。白瀬峠に向け雪の斜面をやや上向きにトラバースしていく。
やがて峠に立つが、そこから真の谷に向け200m近く急降下しそこから300m強の直登が待っている。
本日の核心だ。かかとを雪面に突き刺し、快調に下る。谷底からの急斜面は
ラッセルの予想もむなしく?湿雪のため足首までしか沈まず、気持ちよくキックステップが効く。

 

ばらばらとなったが、苦労して登りついたところが美しい雪の世界”テーブルランド”
すなわち御池岳頂上を含む広大な雪の台地である。
うねる雪原、点在する木々につく樹氷が幻想の世界を創り出している。
そんな気持ちの良い世界の中を、緩やかにアップダウンをくりかえしてやがて頂上に着く。
明瞭なピークではなく展望も無い。
しかしこの山行は、まさしくその行程に醍醐味があるのだ。
いつかこの雪原で泊まることができたら、きっと幸せな夜になるだろうなあと夢見ながら
そそくさと下りはじめる。

 

予定はピストンであったが、真の谷への急降下と登り返しが負担になりそうだったため
カタクリ峠経由で白瀬峠を目指す。この山域は地形的には複雑で、下りには慎重さが必要だ。
トレースがあってもどこへ向かっていくのか地形図で確認しながらルートを選択していく。
要所には道標があり安心だ。
ワカン、アイゼンは最後まで使うことなく、快適な雪道だった。

20人前後の登山者に会っただろうか、それぞれの想いとトレースが雪面に残っていた。
下山後、いなべ市の阿下喜温泉、あじさいの里で疲れを癒し浜松へ向かった。

藤原町山口浄水場登山口駐車場 6:40
          白瀬峠  9:40
          真の谷  10:10
      テーブルランド  11:45
          御池岳  12:40
          駐車場  16:20
                                 以上