水窪湖北端の麻布山登山口を基点に麻布山〜前黒法師山〜バラ谷の頭〜黒法師岳〜戸中山林道〜登山口と周回コースを歩いた。
標識は少ないが踏み跡は概ね明瞭、ヤブや倒木はほとんど無く一般道に近い状態であった。
戸中ゲートの約6.5km手前にある登山口から入山。水窪湖の北端に架かる戸中橋を渡って、杉の植林帯に入る。
植林帯の道はかなり明瞭、途中には廃屋がいくつかある。やがて植生が自然林になるが、その手前で獣除けの金網で行く手を阻まれる。途中で踏み跡を外してしまったようだが、すぐに復帰する。
標高980m付近の用兵地平。
ここで兵隊の訓練でもしていたのだろうか?
突然出てくる朽ちた鳥居。
このルートは山頂にある麻布神社への参道であり、天竜スーパー林道の「野鳥の森」からのルートよりもはるかに歴史がある。
尾根の傾斜が緩んで広くなってくると野鳥の森からの登山道と合流する。
平坦な道を200mほど進むと三角点のある山頂に出る。
麻布山と前黒法師山の途中には白ヤシオが咲いていた。
ここ以外でも白ヤシオは若干見られた。
前黒法師山の山頂。
展望は無く、ひっそりとした山頂であった。
前黒法師山からの急な下りが終ったあたりの標高1550m付近の広い尾根。
幕営するには良い雰囲気である。
深南部にもブナが生えていることを今まで知らなかった・・。
バラ谷の頭までの区間も踏み跡は概ね明瞭。山頂の標識の周囲は笹が無くなっていた。
晴れていればここから深南部の山々が見渡せるだろうが・・・。
ここから南方向には明瞭な踏み跡が延びていた。房子山方面へのルートと思われる。
バラ谷の頭と黒法師岳の間の標高1909m付近。
シラビソや岳樺の疎林帯。林床は高さ10数cmの笹で、その中に踏み跡が延びている。
踏み跡上には鹿の糞が沢山落ちており、小便の臭いもする。
まさに獣臭い状態であった。
自分にとっては2008年1月以来の黒法師岳山頂。
手前の登りでは、今回のルート唯一と言って良い、急斜面の笹薮があった。
笹薮をかきわけて登っている途中、少し離れた笹の中を大型動物が駆け下りる音を聞いた。
黒法師岳の山頂から少し下った所のガレ。土が露出しているので今後も崩壊は続くだろう。
等高尾根の分岐に向う途中。
曇りのため展望は得られなかったが、気分の良い尾根歩きであった。
等高尾根を下りきって、戸中林道に出た所。
あとはゲートまでテクテク歩けば良い。
林道歩きの途中で見つけた標識。
「シブロク歩道」の入り口を示している。
前黒法師山とバラ谷の頭の間の1682mピークに行けるらしい。
約1時間半で戸中ゲートに到着。
ここからはあらかじめデポしておいた自転車に乗って麻布山登山口に置いた車に戻った。
<タイム>麻布山登山口4:55−麻布山6:55−前黒法師山7:30−バラ谷の頭9:00−黒法師岳10:00−林道11:35−戸中ゲート13:00=自転車=麻布山登山口13:20