爺ヶ岳 南尾根
2010年2月6日〜7日 廣瀬、大山、坂野、片岡


2月6日(土)雪

早朝に浜松を出発
天気予報通り、天候は雪

大町温泉から扇沢方面に4〜5キロ進むと冬季ゲート。
ゲート脇は除雪されており駐車する。
そこから扇沢までの7キロは、ばっちり除雪されている。

昼前に登山口に到着。
早速太股までのラッセル。
夏道は全く隠れており、2番目と3番目の堰堤の間の急な尾根を適当に登る。
小一時間で尾根に出る。樹林帯であるものの吹雪が激しく、先に進むのを止める。
日暮れまで時間はたっぷりあるので、雪洞を掘ってみる。

掘る場所は、雪庇の下。
尾根から2mほど離れた位置で積雪は2m以上。
4人で1時間30分で掘りあげる。

食事をすませ、酒もだいぶ入り、饒舌になったクネクネ坂野の
「春の飯豊山で全裸にアイゼンで渡渉した話」に一同盛り上がる。

7時過ぎ、そろそろ寝ようと廣瀬がトイレに出ようとしたところ、
なんと、入り口が落ちてきて今にも閉じ込められそうになっている。
「ヤバイ、脱出だ」
とりあえず、廣瀬が脱出、続いて大山が荷物を纏め脱出。
すでに、ザックを出すのも難しい程に入り口が落ちており、本格的にやばい。
入り口を広げるべく、廣瀬が入り口を掘り始めると、
「ドサッ」と落盤。
雪洞の手前半分が落ち、中から半分埋まった坂野、片岡が目を丸くしている「万歳!!」 

と片岡の一言に、緊張の糸が切れて皆で大笑いする。
そこから1時間、像足で酔っ払い4人が突貫のテント設営作業。
ようやくテントに入り火をたき落ち着く。

10:00 ゲート
12:00 登山口
13:00 尾根上
19:00 落盤
20:00 幕営


2月7日(土)雪後晴れ
朝、片岡のアイゼンが埋まっているのに気付き、ひとしきり雪を掘り返し発見。

登頂は到底適わないものの、折角なので時間を切って登る。
さすが北アルプスといった積雪で、深いところでは腰までのラッセル。
尾根上は傾斜の緩い場所が所々にあり、風さえ凌げれば、テントを張る場所には困らない。
1800m付近で時間切れとして引き返すが、その頃から急激に天候が回復する。
登山口まで降りてくる頃には針ノ木岳が綺麗に見え、悔しい思いで一杯になる。
09:00 尾根上
11:30 尾根上 1800m付近
12:30 登山口
14:00 ゲート


今回の雪洞では以下が反省点
・入り口、天井は硬い雪の必要がある
・入り口は高めにする