天竜川水系 池口沢

2010年9月12日(土)〜13日(日) L:廣瀬、池田T、花里、坂野、川村


9月11日(晴れ)
車を左岸の牛舎近くに停め、7:00に入渓
一昨日の台風で相当雨が降ったはずだが、増水はしていない。
入渓点からすぐ、堰堤を越える。
河原は広く砂利に覆われ、その砂利を削り川が流れている。
削った高さは、背丈を超える程である。
樹木が生えていないところを見ると、土砂の流出はそれほど前では無いのかもしれない。 

標高1030mの分岐までは河原歩きといった感じで面白みは無い。

分岐から川は右に直角に曲がり、ゴルジュとなる。
釜を持った数メートルの滝が続き、2箇所程泳ぎを交える。
大した高巻きも無く、1300mの分岐までの間がこの沢で唯一楽しめるポイントとなる。 


1300mの分岐から湯沢に入る。岩小屋沢との水量差は、1:2と少なく、
地図を確認しなければ、そのまま通り過ぎそうな沢である。
湯沢は暗いゴルジュで、階段状に数メートルの滝が続く。
但し倒木が多く荒れており、楽しめない。
10m程の滝を高巻いたが、崩れやすい砂利の斜面に手を焼く。
1700m付近で3時頃となりテント場を探そうとするが、全く平地が無い。
しかも、至る所が崩壊しており、落石の危険もある。
探す事1時間弱で、巨岩の上にギリギリテント(4-5人用)が張れそうな平面を見つける。 

そこから、岩で地上げし、高い部分の砂利を退け、コケを絨毯のように敷き詰め、
どうにかテントを張ることができた。
ちなみに、岩小屋沢との分岐にもテントを張れそうな場所は無かった。

07:00 入渓
10:30 1030m二俣
12:00 1300m二俣
15:00 1700m付近


9月12日(曇り後晴れ)
朝、低気圧の寒冷前線が降りてきているようで、北西から強い風が吹く。
山頂付近はガスの中である。
テント場から倒木と砂利で荒れた沢を1時間弱登り、南側の尾根に取り付き稜線を目指す。
尾根の傾斜はそれほどきつくなく、下草の背が低く、獣道も縦横にあるので歩きやすい。 

1時間弱で簡単に稜線に出られた。
そこから、池口岳を越えて下山する。
池口岳から登山口までは緩くアップダウンを繰り返し長過ぎ。
07:00 1700m付近
08:00 1900m付近
09:00 稜線
10:00 池口岳
14:30 登山口
15:00 入渓点

湯沢は酷く荒れているので、遡行対象とするには面白みにかける
従って、岩小屋沢を遡行する事をお勧めする。

  
      @入渓してしばらくは河原歩き                    A水流が激しい小滝をへつる

  
       B水はそれほど冷たくはない                     C最初のゴルジュ入り口

  
         D泳いで滝に取り付く                      E上部は荒れている所が多い

  
         F稜線まではもうすぐ                       G池口岳北峰山頂にて

以上