9月11日(晴れ) 車を左岸の牛舎近くに停め、7:00に入渓 一昨日の台風で相当雨が降ったはずだが、増水はしていない。 入渓点からすぐ、堰堤を越える。 河原は広く砂利に覆われ、その砂利を削り川が流れている。 削った高さは、背丈を超える程である。 樹木が生えていないところを見ると、土砂の流出はそれほど前では無いのかもしれない。 標高1030mの分岐までは河原歩きといった感じで面白みは無い。 分岐から川は右に直角に曲がり、ゴルジュとなる。 釜を持った数メートルの滝が続き、2箇所程泳ぎを交える。 大した高巻きも無く、1300mの分岐までの間がこの沢で唯一楽しめるポイントとなる。 1300mの分岐から湯沢に入る。岩小屋沢との水量差は、1:2と少なく、 地図を確認しなければ、そのまま通り過ぎそうな沢である。 湯沢は暗いゴルジュで、階段状に数メートルの滝が続く。 但し倒木が多く荒れており、楽しめない。 10m程の滝を高巻いたが、崩れやすい砂利の斜面に手を焼く。 1700m付近で3時頃となりテント場を探そうとするが、全く平地が無い。 しかも、至る所が崩壊しており、落石の危険もある。 探す事1時間弱で、巨岩の上にギリギリテント(4-5人用)が張れそうな平面を見つける。 そこから、岩で地上げし、高い部分の砂利を退け、コケを絨毯のように敷き詰め、 どうにかテントを張ることができた。 ちなみに、岩小屋沢との分岐にもテントを張れそうな場所は無かった。 07:00 入渓 10:30 1030m二俣 12:00 1300m二俣 15:00 1700m付近 9月12日(曇り後晴れ) 朝、低気圧の寒冷前線が降りてきているようで、北西から強い風が吹く。 山頂付近はガスの中である。 テント場から倒木と砂利で荒れた沢を1時間弱登り、南側の尾根に取り付き稜線を目指す。 尾根の傾斜はそれほどきつくなく、下草の背が低く、獣道も縦横にあるので歩きやすい。 1時間弱で簡単に稜線に出られた。 そこから、池口岳を越えて下山する。 池口岳から登山口までは緩くアップダウンを繰り返し長過ぎ。 07:00 1700m付近 08:00 1900m付近 09:00 稜線 10:00 池口岳 14:30 登山口 15:00 入渓点 湯沢は酷く荒れているので、遡行対象とするには面白みにかける 従って、岩小屋沢を遡行する事をお勧めする。