寸又川支流 栗白川
2009年10月10日(土) 雨後晴れ L廣瀬(記)、坂野


天気予報とは裏腹に、寸又峡に着くと激しい雨。
入渓点は橋の下。
報告では上流にある取水堰堤でほとんど水を吸われ、橋の下では殆ど水は無いと書かれていたが、
薄く濁った水が結構な勢いで流れている。
数日前に通過した台風の影響で水かさが増したようだ。
入渓早々渡渉で手こずる始末で、取水堰堤より上の事を考えると撤退したくなる。

橋から暫くは河原状だが、やがて両岸は岩壁となり「岩淵」というゴルジュになる
水量を考えると渡渉は困難そうに見えたため、ここで撤退ムード。
折角ここまで来たので、遊び半分で坂野が空身で飛び込むと、水深は腰ほどで、どうにか突破できそう。
とりあえず、進めるとこまでという条件で先に進む。

そこからは、河原とゴルジュが交互に現れる。
時折胸までの渡渉を強いられるが、どうにか突破。
11:40に見る影もなくボロボロになった第1堰堤を越える。
その後、すぐに現れる第2堰堤は、左岸の助けロープを使う。

そこからは上は、左岸が崩壊した広い河原で、良いテント場になりそう。

13:00に取水堰堤
堰堤からは水が盛大に流れ落ちている。
これから上は、この水と、取水した水を合わせる事になる。
が、ここまでの水量があまりに多く、劇的に水量が増すという程ではなかった。
堰堤より上は八丁暗見というゴルジュで、幅15mで高さ50程のゴルジュ。
右に左にと屈曲するゴルジュは、恐怖もさることながら、荘厳さを感じさせ、非常に素晴らしい。
ここまでの遡行で、坂野がニュータイプとして覚醒したのか、泡立つ水中の岩や浅瀬を、まるで見えているかのごとく縫っていくい。
八丁暗見を30分程進むと2m程の滝が現れた。突破はできそうだったが、それ以上行っても帰れなくなるなる事を考え引き返す。

帰りは、取水堰堤から栗代林道に出て寸又峡に戻る。
まずは、林道までの高低差300m程を登る。
ふと地面を見ると、ミミズのようなものがヒラヒラとダンスをしている。
そう、噂どおり、そこはヒルの巣窟だった。
前を歩く坂野がヒルを起こし、後ろを歩く廣瀬の靴に吸い付いてくる。
途中、急登に疲れ立ち止まる坂野、その瞬間、靴にヒルがたかってくる「坂野、立ち止まるな!!」
驚異的な速度で林道まで駆け上がったが、その林道にも・・・ということで、ヒル対策はしっかり。

09:00 入渓谷
11:40 第1堰堤
13:00 取水堰堤
13:40 撤退開始
16:00 栗代林道入口


夜は廣瀬家にて坂野と、特別ゲストのヤマビル君(帰宅して道具を片付けていると、靴から出てきた)と酒盛り