11月1日(晴) まず、田代の登山口に荷物を置き、畑薙ダムまで車で行く 車に積んでいた自転車で、田代まで1時間のダウンヒル 田代で荷物を持ち、歩き始めてすぐ「重い!!」 今回の計画は、大無間〜光〜茶臼で2泊3日の荷物 さらに途中で水の補給ができない事も想定して水を4L程。 それでも、冬山から考えれば軽い筈だが・・・。 直前に行った山といえば、昨年夏の兎洞。 驚くほど体力落ちているではないか。 1700mのピークに立つ頃にはヘトヘトで、そこからの鋸刃は30分毎に休憩するしまつ。 小無間に着く頃には足がツリそうになり、アミノサプリを大量に投入し大休止。 その後なんとか大無間に着く。 テントを張り、真っ先にシュラフに入る 2〜3時間寝ただろうか目が覚めるとスッカリ真っ暗。 これはまずい。 秋晴れで美しい紅葉に彩られた南アルプス主稜線はあまりに遠い。 絶対に行けない。明日はそのまま下山か、エスケープルートの大根沢の尾根を下るしかない。 11月1日 07:00 畑薙第一ダム 08:00 田代 13:30 小無間 15:45 大無間 11月2日(晴) 朝から北からの強風 天気は良く、疲れもそれほど無い。 行けるとこまで行き、調子が悪くなればエスケープルートを下ろうと先に進む。 大無間山から30分程度で、朝日岳方面への分岐のピークに立つ ここは西側がガレているので、素晴らしい展望台になっている。 諸沢山が下に、その奥に不動岳。深南部の中でもディープな山々が一望できる。 大無間山に来て時間に余裕(2時間は欲しいかな)があれば是非訪れて欲しい場所である。 ピークから大根沢山までは、なんとなく道が着いており、またテープを頻繁に見る事ができるので迷う心配は無い。 途中、進行方向でガサゴソと音がするので、手を叩き追い払おうとするが、構わず音がこちらに向かってくる。 「熊か!!」体を強張らせ臨戦態勢をとったその時、なんと登山者が現れた。 3人の登山者は、畑薙から大根沢山、大無間を通り、風イラズに行くとのこと。 取り合えず熊でなくてほっとした。 大根沢山までは、1900mまで下る。 折角稼いだ標高を考えると悔しいがしょうがない。 そろそろ下り切ろうかとしたその時、前方をすごい勢いで下っていく黒い物体が・・・ なんと熊です。10年弱の登山経験の中で初です。 大きさの程は大型犬なんかよりは全然大きく、丸々としている。大人くらいはあるかもしれない。 向こうは少し下った位置で立ち止まり、こっちを伺っている。その距離50〜100m。 熊の出没の恐怖以上に、初めて熊を見る感動で、積極的に見てやろうとこちらも凝視する。 熊の顔は少し白っぽく、毛は逆立っているように見える。 お互い凝視すること1分、そろそろ飽きたので、放っておいて先に進む。 間合いの取り方はカモシカにそっくりで可愛らしかった。 コルから東側には笹原の窪地から伸びる沢があり、ちょっと下れば水が出そうな雰囲気。 おそらく10分も下らず水を汲めるだろう。 コルからの登り返しは標高差300m 登り始めるとすぐに、昨日と同じくヘロヘロ。 大根沢山から先には進めそうにない。 ということで尾根を下り始めるが、これが非常に大変。 二重稜線を含む広い尾根、倒木だらけ、赤テープはあるにはあるが、肝心な部分で消滅していたり、 支尾根からのルート用の赤テープが、主稜線のそれよりも目立つように貼ってある。 ということで、地図とコンパスをずっと見ながら下るものの、2度ほど道を間違い、登り返す始末。 そんなこんなで、下りに4時間もかかる 11月2日 07:00 大無間 10:30 大根沢山 14:30 畑薙第一ダム