雪崩講習会 2008.1.19〜20  大山(記)


雪庇状になったところを切って層の断面を観察しました。

 雪庇が形成されていくなかで、「巻き込み」による「穴」が確認できます。
 雪庇の層を知ることにより、崩れやすい部分を知ることができます。
 (縦方向の層は弱い、など)

降雨を想定して、着色した水を雪面の上にジョロでかけます。雨水が浸透し
ていくところを観察します。

・雨水は、密度の高い層を走る(新雪は通過する)。
・雨水は、層の中の一番上の弱い層を走る。
などを踏まえて、受講生が雨水の通り道を予測して印をつけました。



水を撒いてしばらく置くと、水の通り道がきれいに現れます。

 写真で直角に下に向かっている部分は、形成された雪庇が1回崩れた跡と
 思われるそうです。




雪庇の「巻き込み」の部分







雪の温度 ⇒ 雪質の変化を見るのに重要とのことです。

【実測データ】積雪内の温度

気 温−4.2度
−1cm−3.4度
−5cm−4.3度
−10cm−4.8度
−20cm−5.0度
−30cm−4.1度
−40cm−2.4度
−50cm−1.5度
−60cm−0.9度
−70cm−0.1度
地 面+0.1度

*積雪表面から−60cmまでは外気温の影響を受ける。

*地面から50cmは、地表の温度の影響を受ける。





以上