GWに立山〜槍ケ岳のスキー縦走を予定しているので、 下見と体力トレーニングを兼ねて出かけた。 4/14(土) 雨のち曇り時々晴れ 今シーズンは雪が少ないので、飛越トンネルまで車で行けると思っていたが甘かった。 道路が除雪されていないため、3kmぐらい手前で進めなくなり、道路上に車を停めて仮眠した。 目が覚めると雨が降っている。小雨になるのを待ってから支度をして9時に出発した。 1時間ほど林道をスキーで進んでトンネル手前の広場に到着。 夏道の登山口に入る。やがてデブリが出てきたが、乗り越えて進む。 急な斜面を登って県境の尾根上に出た。雪は概ね締まっており、 薄くなったトレースが部分的に残っている。 ここから北ノ俣岳までのルートは概ね緩やかではあるが、 アップダウンがあるし、明確に曲がる所もあるので、下山時には注意が必要である。 標高2050mあたりで樹林帯が終わって広いオープンバーンになる。 昨日、ふもとではかなりの雨が降ったが、山では雪だったらしく、 20cm程度の新雪が積もっている。その下には旧雪があるが、 傾斜は20度も無いくらい緩やかなので、表層雪崩はまず発生しないだろうと判断する。 当初の計画では太郎小屋付近で幕営する予定だったが、出発が遅かった上に、 あまりペースが上がらなかったので、標高2300m付近まで登って適当な所で幕営とした。 <タイム> 9:00 出発 10:00 飛越トンネル 12:45 飛越新道分岐 14:00 寺地山 16:30 2300m地点(幕営) 4/15(日) 晴れ テントに不要な荷物をデポして5時に出発。広い尾根を登る。 主稜線が近くなってくるとアイスバーンになってきたので、スキーアイゼンを装着する。 やがてなだらかな主稜線上に達した。薬師岳はもちろん、黒部五郎や三俣蓮華など 黒部源流を取り巻く山々が見渡せる。遠くには槍ケ岳も聳えている。 山々の雪は去年の同時期に比べれば少ないかもしれないが、 想像したよりは多く、スキーで滑るには十分な量に見える。 北ノ俣岳のピークを踏むのは後回しにして、まずは太郎山方面に向う。 アイゼンとシールを外して滑降開始。傾斜の緩い大斜面ではあるが、 表面が固くて中が柔らかいのでターン時に足がとられて快適な滑りとは言えなかった。 それでも太郎山手前のコルまではあっという間である。 少々の登りで太郎山に到着。太郎小屋は1階部分が完全に雪に埋もれている。 薬師岳の山頂は遥か遠くに感じる。時間に余裕があれば山頂まで行きたいが、 今回はここで引き返すことにする。 太郎山のなだらかな斜面を滑り降りた後、北ノ俣岳に向って登り返した。 山頂は雪が飛ばされるのか、積雪はほとんど無い。 展望を楽しんでからテントに向って滑降開始。 出だしのアイスバーンが少々緊張したが、すぐに滑り易い雪質に変わって、 非常に快適な滑降を楽しむことが出来た。 テント場から下もしばらくは快適な斜面を飛ばす。 それが終わって樹林帯に入るとほとんど平らになる。 細かいアップダウンではシールは付けないで、 なるべく登らなくても済むようなライン取りを心がける。 寺地山山頂で、今回初めて他パーティーに出会った。 日帰りの場合は、ここまで来て引き返すのが一般的らしい。 トンネルまで降りた所で、他パーティーはトンネル左側の 夏道沿いではなく、トンネル右側に降りる尾根ルートを とっていたことに気づく。 確かにそっちのほうが早くて合理的だ。 次回の参考にしよう。 後は道路を滑って車に戻る。 <タイム> 5:00 出発 6:00 主稜線上 7:30 太郎山 9:35 北ノ俣岳 10:20〜11:00 幕営地 12:30 寺地山 16:00 飛越トンネル 16:30 車デポ地