山行目的は「やぶ山とヤマビルに挑む」である。ヤマビルには5月末の熊伏山で 集中攻撃を受け、11人中10人が犠牲になった。今回はなんとしても阻止して やると対策を施した。 目的を達成すべくそれぞれのヤマビル忌避剤を足にまんべんなく噴霧して対策 を施す。堀田は”ヒルノック”、石津は”ムヒのムシペールα”である。人の話 では塩、歯磨き粉などが効くと言われているため実験しようと考えたが、同行予 定の山下が高熱でダウンしたため、上記の2種での実験となった。有効成分は ヒルノックがアミノエタノール系薬剤(成分名は不明)、ムシペールはディート である。 戸中ゲートから左に折れ、西俣沢に沿った林道を進む。伐採車両が入るためか、 道は整備されていて快適である。50分、距離にして3km程で、登り口と思わ れる尾根の末端に着いた。取り付き口に何本かの杖が立てかけてあり、道標とな る。それぞれ1本を借用して、取り付く。5m程のガレをよじ登ると明瞭な踏み 跡があり、こんなところを登る物好きが多いものだと感心する。熊捕獲用の檻が 仕掛けてあり、中のペットボトルに蜂蜜状なものが入っている。つまり、熊が生 息しているということの証である。熊に怯えながら赤、青、黄色テープに誘導さ れて、伐採地の中を進む。白テープは伐採用のため信用してはいけない。伐採地 が終わった付近から踏み跡が不明瞭になり、鹿道と区別がつかない。時折現れる 赤、青テープを頼りに進むが、万が一を考えて持参した蛍光オレンジ色のテープ (生分解性プラスチック)でマーキングする。尾根は狭いため他に外れることは ないが、急斜面の連続で注意が必要である。立木に掴まりながら高度を稼ぐ。 10頭ほどの鹿の群れが前方を横切りビックリする。 休憩時にヤマビルの点検 をする。周辺を見回すがヤマビルは全くいない。 6:45 戸中ゲート 620m 7:40 西俣沢林道 尾根取り付き点 830m 9:05 崩壊地 上部 1370m 9:11 尾根 (仮名:猿の腰掛け平) 1450m 10:30 黒沢山分岐 1750m 10:58 六呂場峠 1600m 11:40 六呂場山 1747m 13:10 戸中川林道 1260m 15:05 六呂場山 1747m 15:45 六呂場峠 1600m 17:30 崩壊地 上部 1370m 18:30 西俣沢林道 尾根取り付き点 830m 19:25 戸中ゲート 620m